ハウスについて

インド占星術ではハウスが非常に重要になりますので、ハウスの意味をしっかり覚えましょう。
ハウスは、1〜12室まであり、ハウスは人間の成長段階を示しています。

1室は自分自身や身体を表し、身体を維持するには2室「衣食・収入」が必要です。
収入を稼ぐには3室「勇気、努力」を示して労働しなければなりません。
努力(3室)して収入(2室)を得ることで財産が生まれ、その上で4室「家庭環境」が成り立ちます。
家庭環境が成り立つと、人は自分のことだけでなくて他人のために5室「生み出す物」を与えなければいけません。
5室で智恵を生み出したら、6室「困難な相手」と議論せねばなりません。その議論を乗り越え7室「人間関係」が成り立ちます。
人間関係が成り立つと、相手と摩擦が起こり8室「苦悩」します。それを克服すると9室「精神性、神」を手に入れます。
9室の高潔な精神で、人は10室「行動、仕事」をして回りに影響を与えていかねばなりません。その結果、11室「地位・名誉」が得られます。
11室で地位、名誉、金が得られて現世的な欲望を満たしたら、満足して12室「無欲」になり、「解脱」して物質界での輪廻転生が終わり神の世界に転生します。

ハウスの象意一覧表

ハウス 成長段階 象意 体の部意
1室 ダルマ 自分自身、身体、能力、容姿
自分自身 1室は自分自身を表します。Asのナクシャトラや1室に絡む惑星、1室支配星が

在住するハウス、絡む惑星などでその人の本質が分かります。
2室 アルタ 家族、食べ物、収入、言葉、容姿、死 顔、口、目
自分を維持する 1室の自分を維持するための家族、食べ物、収入が必要。
もの 食べ物なので口、言葉。顔なので容姿。また、死の象意もある。
3室 カーマ 勇気、訓練、表現(コミュニケーション、芸術、趣味)、弟妹 手、耳
勇気 2室の自分を維持するものを確保するためには他者への「表現」が必要で、また

困難に立ち向かうための「訓練」や「勇気」が必要。

家族内での兄弟とも関係する。
4室 モクシャ 心の故郷(母親、故郷、家)、不動産(家、車) 胸部、心臓
心落ち着く所 心の故郷とでもいいましょうか。心が落ち着くものを示すので母親、故郷、家

家が転じて不動産、車を示す。心は胸、心臓にある。
5室 ダルマ 知性(思考、創造)→教育、子供、恋愛 腹部
生み出す物 5室は生み出す物。知性、思考、創造は生み出すもの。子供もそう。

子供が転じて子供を作るための恋愛、子供が生まれる腹部。
6室 アルタ 戦い(戦闘、訴訟、試験、借金)、奉仕、労働、病気・医療 下腹部
困難な相手 相手に嫌なものを与えるのが攻撃・戦い。喜ぶものを与えるなら奉仕・労働。

困難な相手と対峙しストレスで病気になる。病気が転じて医療の意味も。
7室 カーマ 人間関係、結婚、配偶者、死 腰部
人間関係 基本は人間関係全て。究極の人間関係である結婚、配偶者も表す。

また、2室同様、死のハウスですが、死は2室の方が強いです。
8室 モクシャ 寿命、慢性病、苦悩、遺産、不労所得、金融、オカルト、霊能力、占星術、死 性器、肛門
生と死 生と死から寿命、慢性病、死ぬ程の苦悩、死ぬことで発生する遺産。

遺産が転じて不労所得・金融。世に認められてないオカルト、占星術。瞑想もある種の死。
9室 ダルマ 幸運、楽観、倫理性、宗教、法律、高度な知識、善、父親 太もも
神なので幸運、幸運なので楽観的。神なので倫理的で正義で宗教。法律や神の知識。

人にとっては精神的な父親や師匠も神みたいなものである。
10室 アルタ 公衆の面前、天職、上司、高い地位、父親
行動 6室の労働に対し10室は天職を示す。何故なら10室は今世で行うべき行動を示すから。 ひざ

大勢の人の中でやりとりする表の顔を現す。裏の顔は4室が示します。

10室の父親は社会的立場の父親を示す。
11室 カーマ 友人関係、収入、成功、名誉、欲望、兄姉 ふくらはぎ
煩悩の達成 10室で獲得するものが来ます。10室の自分の行動を通して友人を得ます。

仕事で収入を、成功、名誉を得ます。兄、姉の象意もあります。

成功、名誉、お金等、世俗的な欲望をもあらわしますから凶ハウスです。
12室 モクシャ あの世、霊能力、無欲、無関心、禁欲、損失、悟り、海外
あの世 ケートゥと象意が被ります。11室で世俗的欲望満たし、満足したら

いよいよ解脱して、神の世界に行くハウスとなります。よって、お金、家、

地位、名誉、様々なものを失います。

ハウスの種類について

精神性の成長には4つの段階があるといわれています。
ダルマ→アルタ→カーマ→モクシャの順です。
まずこの世に生まれて最初にすべきは、道徳や倫理(ダルマ)を学ぶことです。
次にすべきは、お金を稼ぐために働く(アルタ)ことです。
そして、稼いだお金は使って欲望を満たす(カーマ)必要があります。
欲望を全て満たしきったあとは、もはや地位や名誉に興味がなくなって(カーマの段階でもう満足したので)
あとは放棄(モクシャ)して出家、解脱を目指します。

特に、ダルマとモクシャは精神性の高いハウスと言われています。
自分の魂がどの段階にあるか、どのハウスに惑星が多いか数えて見ると面白いかもしれません。

種類 ハウス 説明
ダルマ 1,5,9 道徳、法律のハウスです。
アルタ 2,6,10 お金を稼ぐハウスです。
カーマ 3,7,11 お金を使い欲を満たすハウスです。
モクシャ 4,8,12 出家し解脱するハウスです。



ハウスには上記の精神性による分け方のほかに、
運気による分け方があります。
トリコーナはラッキー!ケンドラは中吉、ウパチャヤは凶、ドゥシュタナは大凶、マーラカは健康面で凶
といった具合です。
これらも覚えましょう。
種類 ハウス 説明
トリコーナ 1,5,9 幸運の女神ラクシュミーのハウスで、トリコーナ支配星をラクシュミースターナとも言います。このハウスを支配すれば機能的吉、在住すれば吉星も凶星も全てラッキー!
ケンドラ 1,4,7,10 ヴィシュヌ神が支配するハウスです。チャートの柱になるので、在住する惑星は大きな影響を与えますので、吉星が在住すればラッキー!凶星は残念!です。ただし10室はウパチャヤでもあるので、どちらでもラッキー!と言えます。では支配する場合はどうかというと、このハウスを支配すれば運気は0になるので、凶星が支配するとマイナスがチャラになってラッキー!吉星支配はラッキーがゼロで残念!
ウパチャヤ 3,6,11 凶ハウスとされています。最初は悪いが、徐々に改善する、忍耐と訓練のハウスです。支配すると機能的凶星になります。生来的吉星が在住すると凶。逆に生来的凶星が在住すると、凶星の頑張りパワーで困難に打ち勝つ強さが与えられますので、大吉。是非ここに凶星が在住してもらいたいところです。
ドシュタナ 6,8,12 最悪のハウスとされています。吉星が在住しても凶星が在住しても悪い結果になります。しかし、8,12と最高の精神性を持つモクシャのハウスが多く含まれることにご注目下さい。精神性が高いモクシャは、厳しい修行の運命を与えられるとも言えます。並の人生では魂の修行にならないので、厳しい人生を選んで魂は生まれてくるんですね。ハウスの支配については、6室はウパチャヤでもあるので支配すると機能的凶星になりますが、8,12室は凶に触れやすい敏感な中立となります。
マーラカ 2,7 死のハウスです。このハウスが絡むと生命パワーが弱くなり、病気や死になりやすくなります。殺傷力の強さは、
2室支配星>7室支配星>2室在住星>2室支配星と絡む星>7室在住星>
7室支配星と絡む星
これらのダシャーに病気や死が訪れやすくなります。ムリチュバーギャなどが絡むと更に殺傷力が増します。
Copyright © 2015 インド占星術WEB講座 All rights reserved.
by インド占星術WEB講座